転職サイトに登録すると、転職エージェントから連絡がくる。「〇〇さんにぴったりの会社があるのですが〜」など、魅力的なメッセージを送ってくる。怪しい、と思うもののメリットももちろんある。しかしエージェントに流されてしまうと自分が望んでいない転職になってしまう。ここではメリットとデメリットを端的に見てみよう。

・メリット

1、ウェブに載っていないポジションがあるか聞いてくれる。

一番大きいのはこの点だと思う。私はエージェントを利用して転職を行ったがこのケースだった。会社には魅力を感じていたものの自分が望むポジションや職務内容の募集がなかった。そこでエージェントに自分の希望を素直に伝えたところ、会社との間に入って調整してくれた。会社側では新しく管理職になる方がいたため、今のポジションが空くらしく、滑り込んだ形だ。Webページだけを見ていたら諦めていたと思う。募集ポジションを増やしてくれるかもしれない、というのは大きなメリットだ。

2、労働条件の交渉をしてくれる。

これも大きい。年収や勤務地なども仲介してくれる。もちろん会社側が応じてくれればの話ではあるが、応募する側がこの手の交渉を行うのは少し気後れするのではないだろうか?(内定後に交渉する、という方法はあるし一般的ではある)

ここの条件が合えばな〜と思うのであれば交渉してもらおう。

3、自己PRや志望動機を添削してくれる

最後はこれ。転職活動は基本的に1人で進めるため孤独になりがちだ。自分で作った自己PRは案外見落としがちな点があったりして、初めて見る人の感想が大事になる。客観的な意見をくれて、添削もしてくれるので相談相手として助かる場面は多い。

・デメリット

1、強引に転職を進めてくる

エージェントの中には強引に手持ちの案件に結びつけようとする人もいる。自分の伝えた諸条件や優先順位とアンマッチしている案件(企業)を進めてくるのだ。まずは受けてみましょう、と言って会社側も緩い面接を行う。エージェントに相談しても「ネットでの評判はまちまちですが、良い職場ですよ」と後押し。そして入社してみるとブラック企業だった。というケースが案外多い。

転職エージェントは転職が決まった場合、その会社から転職者年収の10〜20%を成果報酬として得る。年収400万であれば、1案件で40〜80万円。こんなビジネスモデルになっている。もしエージェントがノルマ達成や自分のボーナスのために実績を作りたい、と考えれば半ば強引なやり方ができてしまうのだ。

2、コミュニケーションが噛み合わない

転職エージェントも人間である。そのため得意、不得意があるのでコミュニケーションがうまく取れないケースもある。誰しもが一緒だろうが、自分と同じ境遇の人は話が合いやすい。エージェントとのやりとりは電話とメールで進んでいくと思うが、所々「あれ?」と感じたら相性が悪かったのだろう。同じ会社(応募先)でもエージェントによって推し方はそれぞれ。合う合わないは当然あるので噛み合わなければ別の会社のエージェントに登録するのが手っ取り早い。

3、転職エージェントによって持っている会社(応募先)が異なる

エージェント会社A社で自分の希望条件を伝えると、「そんな案件はないのでこっちはどうか?」と言われた。しかし同じ条件をB社に伝えたところ、「ありますよ」と返事があった。タイミングは一緒だがこれはどういうことか?

転職エージェントの会社がたくさんあるが、それぞれに得意不得意がある、ということを覚えておこう。リク○ートだと成果報酬の金額が高いため、資金力がある会社やある程度の年収でないと案件を持っていない、など。転職サイトの比較ではどの業界に強い、弱いなど紹介されているが、会社ごとに案件の条件があるはず。そのため今のエージェントからは良い返事がないのであれば他のエージェントに登録するのが良いだろう。

とはいえ、自分の条件が高望みすぎるケースもある。何社か当たってダメだったら条件見直しは必要かもしれない。1社だけ登録して言われた通りにする、というのはオススメしない。

まとめ

良い点悪い点、もちろんある。しかしデメリットを知った上で利用すればそんなに悪くないと考えている。自分自身がエージェントを利用して転職を決めたため、若干バイアスがかかっているかもしれないが登録するだけなら無料なので試すのが良いと考える。

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