先の記事までで、応募先の選び方やどんな能力が求められるか?について一旦終えた。次のステップは自己PRを作ること、である。とは言え、いきなり自己PRしてください。なんて言われてもパッと思い浮かばないのが普通。なんなら面接官に対してもムッとしてしまう。ここではいくつか方法を挙げるので自分に合いそうなやり方を試してほしい。

1、他人と比較して強みを考える

王道かもしれないが、他人と比べてどんなタイプなのか、何が優れているか、を考える。もしあなたが会社員であれば自分の部署だとどんな役割を担っているのか。特徴は何なのか、を考えてみてほしい。

次の比較対象として、他人=いつも一緒に遊ぶ仲間、として強みを考える。しかし友達の間での優劣などはあまり出てこないのが普通だ。能力や考えが似ている者同士が友達になるので思い浮かばなくても不安になることはない。

そこで強制的に分けられた集団や他の学校の学生と比べた時に自分の強みはどうだったか?を考える。公立中学校にいたときはどうだったか?小学生の頃は?こんな感じで比べる相手を変えてみる。学業やスポーツ以外にも遊びを考えるのが上手だったり、笑いを取れる人気者など色んなキャラがある。それも十分な強みなので思い出してみよう。

もしこれでも思い浮かばない就活生がいたらインターンシップなどで他の大学生と話をしてみると良い。大学ごとに特色があるので新鮮なはずだし、実際の面接などでライバルになる学生と話をして自分と比べてみるのはすごく貴重だ。論理的だが静かで消極的、せっかちだが行動力やリーダーシップがある、などいろんなタイプがいることがわかるだろう。そういった人たちと比べたときに自分の特徴を考える。

2、自分がやってきたことや達成したことを書き出して抽象化する

これは転職活動ではポピュラーなやり方かもしれない。自分の今までの業務や達成したことを書き出す。そしてどんなスキルがあったから業務を遂行できたのか?と考える。

こう考えると色んなスキルや能力が出てくるはずだ。具体的に達成したことも印象に残りやすい。必ずしも〇〇業務、など堅苦しい単語を書いて抽象化する必要はない。いつもやっている仕事を文章にしてみて、それを分解し抽象化する。分解して抽象化するという方法は先の記事(先輩社員のエピソード分解)と同じやり方だ。出てきたスキルは次の会社でも使えます、という説明につなげると自己PRができてくる。

3、必要な能力を先に見てからエピソードを思い出す

これは答えから逆算するパターン。まず応募したい会社が求めている能力や要素を先に書き出す。方法は先輩社員のエピソード分解と一緒だ。

出てきた要素を書き出してみて、この能力を発揮したのはいつだろうか?何かエピソードはあるかな?と考えてみる。というのもいきなり「強みになる過去のエピソードを思い浮かべてください。なんでもいいです。とにかく書いてみて」と言われてもエピソードなんて数えきれないほどあるので具体的に列挙できない。だからこそ「必要な要素」を先に抜き出して、エピソードや過去の経験を思い出すヒントにするのだ。2番目と似ているが、新卒の就活では3番目の方が実用性が高いと感じる。学生だと2番のようなスキルがないため、頑張ったことや努力して成し遂げたことは何か?というテーマから要素を抜き出す。しかし、これだとみんな似通った話になるうえ企業に響くかわからない。また企業側の要素に最初から合わせたエピソードを思い出す方が手っ取り早い、というメリットもある。

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