先の記事ではどんなキャラが求められるか?について記した。これを少しだけ抽象化してみることで求めている能力が見えてくる。特に新卒では大事になるはずだ。

どんな能力が求められているか?

前の記事と重なるが、先輩社員の紹介は非常に参考になる。この仕事をするために重要なファクターはなんなのか?どんな能力があると向いているのか?端的に言うとこれが知りたいことだ。採用する側も念頭に置いてチェックしている。

特に新卒採用だとその傾向が強い。

中途採用と違って、個々人のスキルが見えないため、どのくらいの能力があってどんなパフォーマンスを出してくれるのかが全く見えない。そのため採用する側は新卒採用が難しい、と感じていル。長い目で見れば企業文化に染め上げることができるので能力に関係なく、兵隊(軍隊)を作りたいのであれば新卒採用が正しい。

逆に中途採用は良かれ悪しかれ前職の企業文化を引っ張ってくる。悪い意味で言うと馴染みにくく、洗脳することが難しい。そのため軍隊のような組織で間違っているかはともかく、とにかく実行部隊が欲しい!と言うのであれば新卒採用が向いている。企業に社員の声を聞いて参考にするという文化があるのであれば中途採用で社員からヒントをもらうことで組織が活性化する。

話を元に戻すと、新卒採用ではスキルもなければ仕事で大事にしている価値観もない。

ではどうやって判断するか?

人事の採用チームはその年に「どんな学生を採りたいか?」を決める。会社にとって欲しい人材はどんなタイプなのか?を決めるのだ。温和な会社であれば基本的には温和な人を取りたがるが、一方で「会社に変革が必要」と考える企業は企業文化と若干違った学生を採りたがる。

新卒採用などではそれが掲げられている。鵜呑みにしすぎることはないが大体のイメージを掴んでもらうと良いだろう。最近だとダイバージェンスの観点で様々なタイプの社員を載せているが、その場合は企業文化に沿った人材が選ばれる傾向にある。社会の目を気にして掲載しているだけなので気にしないでおこう。

中途ではどうだろうか?
基本的には企業文化に沿った人物が入りやすい。分析するのであれば先輩社員に紹介されている職務ではどういった能力が求められるのだろうか?と抽象化して考えるのが良い。

例えば、丁寧な仕事を一生懸命やっている。最初は苦労したが周りからの理解も得られ今では頼られる存在になった。こんな一行のエピソードでもどんな能力があるのかを分解することができる。

・丁寧な仕事=着実、コツコツ。チェックをこまめにする。

・一生懸命=努力ができる、粘り強く取り組む、ひたむきに頑張れる、集中できる

・最初は苦労したが=すぐに成果を求めず努力を続けることができる。辛いことがあっても耐えることができる。成果が出るまで諦めない。ストレス耐性がある。

・周りからの理解が得られ〜=コミュニケーション力がある。チームワークを発揮できる。面倒見が良い。周りに気を使うことができる。

このように文章を分けて分解することで様々な意味合い(要素)をピックアップすることができる。

自分がPRする際には、ここで挙げた要素に当てはまるものを探すのだ。

着実、コツコツ、を実現したエピソードは何かないか?

辛いことがあっても耐えることができたのはどんな時?どんなエピソード?

こんな形で自分のPRエピソードを思い出していく作業を行う。なければないで良いので深掘りしすぎないこと。深掘りして出てこないとへこむので、それは避けよう。自己分析同様、自分の過去を洗い出すのはドツボにハマるので注意。

まとめ

紹介社員のエピソードや文章を抽出化してみよう。そして出てきた要素に当てはまるエピソードがないか、自分で思い出してみよう。こうすれば自己PRのヒントにつながる上、企業側も採用後の活躍がイメージしやすい。

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