仕事内容が一番大事!と思うのは当然である。1日の大半が仕事の時間になるため、つまらない時間や苦痛な時間が長ければそれだけ仕事の満足は低くなる。一方で仕事内容が楽しければ他の条件はどうでも良いのか?といえばもちろんそうではない。バランスが大事ではあるが、感覚的なところは個人の裁量に任せつつ、この記事ではどんな仕事内容を選べばよいか?選び方について少し考えてみたい。結論から言うとフィーリングを大事にして、自分の可能性を信じる。20代なら新しい職種でも飛び込んでほしい。
1、自己分析しすぎない
新卒で就活する際に自己分析をやった。禅問答のようになり、一部は当てはまるが一部は当てはまらない。微妙な結果となり放棄した。自己分析は大事ではあるが、必ずしも全ての人が当てはまるやり方ではない。まず言いたいのは自分には当てはまらないな・・・と感じたらやめよう。
試験官や就職相談に乗る人の中には自己分析を突き詰めれば必ず答えが見つかる、みたいな極論を述べるがそうではない。心理学上、論理的に矛盾した主張を嫌う。心理的なバイアスがかかっており、知らず知らずのうちに「自分は自己分析をして今の職務が最適だと気づいた」みたいな意見によっていくのだ。
この試験官や相談に乗ってくれる人はおそらく30代以上ではないだろうか?
20歳の頃の自分の感想などは覚えておらず、今にして思えば〜と言う感じで理屈を後付けする。聞いてる方からすると一貫性があるので信憑性も生まれるのであるが信じすぎる必要はない。
有名経営者の自伝などを読むと進路は「運」で決まった、と言う人も多い。人事関連の仕事の場でなければ学生の頃にテキトーに決めた、など話が出てくるがこと就職活動では学生に格好をつけたがる。だから信じすぎてはいけない。
あんな禅問答に大した意味はない。どんなことにやりがいを感じるか?20代前半までにこんなことを自覚する方が難しい。うまくいかないのは自分だけでないので安心してほしい。
2、どうやって決めるか?
自分のやりたいこと・・・ない。そもそも働きたくない。正直に言うとこれが本音だろう。
自分もそうだ。働きたくないからやりたいこともない。強いていえば旅行が好きだけどアテンドも向いてないし、趣味だからこそ楽しめるものだし・・・。そんなわけで行き詰まる。自分の内面を振り返ってもやりたいことが見つからないのだ。
じゃあどうするか?簡単だ。まずは求人を見てどんな職種があるのかを見る。
そこから選ぶ。決して自分の内面とか考えない。外部の条件から調べていくのだ。
といっても職種は大体限られる。ものすごーくざっくり自由度と規則性、管理と実行の4象限で分けてみた
職種によっては手を動かすので実行、ではあるが自部門以外と連携を取ったり、他社との調整がメインであったりする。調整したり管理をしていくのが主業務となるため管理と実行、で1つの軸とした。また、規則的に業務を行うことがメインとなるもの。主に経理や法務だが、これは法律が決まっているためそれに従う必要がある。裁量よりもルールを理解して規則的に処理する能力が求められる。一方で反対には裁量(自由度)が与えられており、その中で成果を上げることを求められる業務がある。経営者は自分の会社であるため自由度は高い(大企業や諸事情を除く)。

かなりざっくりではあるがイメージはこんな感じ。
営業には販売なども含まれる。営業が向いていなければ販売が向いていないケースは多い。それよりも規則的に業務をこなす方が当人によって向いている。実行と管理も異なる。自分の手でなんでもやりたいタイプは実行派、そうでなく調整業務を難なくこなせるのであれば管理派だ。年次が上がるにつれて管理職になると徐々に上の方(管理業務)が増えてくる。開発者などは管理業務よりも自分で手を動かして作る方が好きなので、実行側に残りたい人もいる。新卒で就いた仕事が嫌な場合も多いだろう。しかし、この管理と実行、規則と自由の象限はあまり崩れることがない。規則通りにやるのが苦手、という人はもっと自由度の高い仕事にチャレンジしてほしい。きっとその転職先の人たちは自分と似たタイプなはずだ。
3、それでも迷ったらどうするか?
1でまずは自己分析をしない。2を見てざっくり自分がどのタイプか考える。2については新卒だと選ぶのが難しい。1つでも職務経験があるといろんな部署があるのを知れるので良いのだが、新卒にはそれがない。そこで、まずは自分のフィーリングを信じる。もしフィーリングでも迷う場合は友達と一緒にどのあたりかを考えよう。友達と比較した時の自分、というのは中々重要な指標だ。会社もさまざまなメンバーで決まっているので、得意不得意がもちろんある。その中で比較的自分が得意なところ、苦手に感じないところへ身を置く。これも十分に役立つし、理にかなった選び方だ。
まとめ
上記の通り、あまり深く考えないというのがコツだと思う。自分に最適な仕事を20代から選ぶのは至難、というかおそらくあり得ない。最適な仕事は天職と言い換えることができるが、これができるのは40代以降になると思う(出会った時に天職だ、と気づくらしい)。自分自身が成長段階にあるうちは悩みすぎずにとりあえず選ぶ。これが今の自分にとって最善だ。最初からベストを目指す必要はない。