上司に相談したものの、状況は改善されない・・・という人向けの方法です。

もう会社に行きたくないが、周りの人を考えると行かざるを得ないケースも多いです。

具体的な方法として、徐々に自分の限界を伝えていき会社にバックアップ体制の時間を与えます。

時期を見て、自分は休職もしくは有給消化タイムに入りましょう。

・仕事を休む心理的障壁

自分が休むとチームの誰かが負担を背負う

会社を休めない理由の一つとしてこれがあるのではないでしょうか?

自分の代わりといっても、すぐに人員を充てることができないので一時的にチームの誰かが頑張らざるを得ない。それがお世話になっている先輩や同期、部下だったりすると「自分の仕事をやってもらうのは忍びない」→「自分が頑張るしかないか」という考えになってきます。

ですが、仕事はチーム全体で回すもの。リーダーは上司なので何かあったら上司が対応するものです。これは精神論ではなく、明確な上司の職務です。

チームが円滑に回るように職務にあたる、というのが担当との違いです。

動かない上司や無責任な上司だと、「休む奴が悪い」「責任感がない」とか言いだすかもしれませんが、それは自らの職務に入っているのでお門違いです。

ここをしっかりと認識しましょう。

今、自分がいる組織はリーダーにそんな職務がない。という人もいるかもしれません。

が、ビジネスでは業務を継続的に行うために問題が出る、もしくは問題が出る恐れがあることはリスクとして認識されます。

チームリーダーや上司にはリスクマネジメントを考える職務があるから、職位が与えられるのです。担当との大きな違いです。

これが一般的な社会認識です。そうならないために業務をマニュアル化したり、担当の仕事を輪番制にして誰でもできるようにしています。

周りのことを考えすぎず、上司がなんとかする。これが正しい姿です。

・復帰後に先輩にお礼など言うべきか?

お礼は言っても良いですが、謝る必要はありません。「ご面倒をおかけしました」だけで十分です。自分が悪いことをしているわけではないので、本来だとご面倒を〜なども不要です。

が、負担が一時的に増えたのは事実だと思うので一言添えましょう。

会社を休んだことに対して責めてくる人も若干いますが、それは上司の仕事です。

自分が責められるのは上記の通りお門違いなので、謝り倒す必要はありません。

一言だけで結構です。

・徐々に残業を辞める

自分が限界に近い、と言うことを伝えるために段階的に早く帰ります。

最初は、体調が悪いので仕事は終わらないが今日は帰る旨を何となく宣言して残業をせずに帰ります。業務量から毎日とはいきませんが、累計で2〜3回できれば大丈夫です。

次のステップは体調が悪いので早退して病院に行く、です。

ここで上司に早退の申請が必要になります。体調不良による定時退社のステップを置くことで「それでも良くならなかったんだな」と深刻さを暗に訴えます。

きちんとした上司だったら、早退した翌日に状況をヒアリングして問題解決に取り組みます。

ここでのヒアリングは本番ではありません。

「胃が痛いので内科に行ったが原因不明でした。医者からは心療内科を案内されたので翌週行くつもりです」などでOKです。

(もちろん、いきなりメンタルクリニックでも良いです。)

早退して病院。を2〜3回行えば上司も対応を検討しているはずです。

・上司との面談

早退を何度かすると面談する機会があるかもしれません。

上司との関係が良ければ自分から面談を申し出るのが良いでしょうが、言い出しにくければこちらから言う必要はありません。

ここでは客観的事実を述べましょう。メンタルクリニックで処方された薬を飲んでいる。など。

なお、まだ辞めるつもりがあることはここでは伝えません。

問題解決を急ぐ上司が聞いてくる可能性がありますが、この時点は伝える必要なし。

来年度の人員で〜などネタに揺さぶってくるかもしれませんが、本心は懐に隠して大丈夫です。

辞意を伝えると引き継ぎが発生するので、新たな業務が発生します。

なので、この段階では回避しましょう。

また、辞意を伝えると芋づる式に転職するのか聞かれます。

決まっていない場合はなるべく営業時間中は会社に拘束させて、転職活動の場を奪おうとする嫌な会社もあるため、伝えるタイミングは誤らないようにしましょう。

もし上司がしつこいのなら、「体調不良で休むことが多くなるかもしれませんが、その際はご迷惑をおかけします。なるべく業務を遂行したいのですが・・・。」という旨で伝えましょう。

・会社を休む日

当日朝で大丈夫です。体調不良を理由に休みましょう。

タイミングとしては始業5〜10分前くらいに上司に電話すれば大丈夫です。

まずは1日だけ休みます。

次の日はメンタルクリニックや病院に行く。と伝えます。

その翌日(3日目)に1週間ほど休みたい。医者と家族と話をして決めた、と伝えます。

診断書はあるか?など聞かれる可能性があります。

実際に診断してもらった医者に診断書を書いてもらいましょう。

なお、医者に対してはもちろん素直に状況を伝えて大丈夫です。診断書がないと会社を休めない旨を伝えれば、向こうも察して書いてくれます。

・診断書について

休職する期間を書く欄があります。

そのため医者から「どのくらい休みたいですか?」と聞かれます。

ここでは1ヶ月か2ヶ月くらいが目安かと思います。状況にもよりますが2ヶ月くらい休めば心身共にリラックスできるでしょう。

なお、心が回復しない場合も考えられるため通院が必要となります。

もしさらに休みたい場合は相談しましょう。メンタルクリニックの役割としては会社に対して自分の健康状況を法的な力でもって伝えることです。

そのため、会社から当初の休職期間が完了したので出勤するように。と言われてもメンタルクリニックから「まだ働けません」と診断書付きで伝えれば継続して休むことができます。

・診断書の提出方法

会社に郵送で送れば良いです。

変な上司だと直接話をしたいから手渡しを希望するケースがあります。

上司も自分の評価に躍起になっているので、休職後の出社を促す場合が多いと思われます。

話すこともないので郵送で大丈夫です。宛先は人事部宛で良いです。

上司に送ると手紙を入れる必要があるかも?とか余計なことを考えてしまうので、人事部宛に送りましょう。

なお、念のため封筒の送り先を携帯で撮影しておくと間違いがありません。

(会社内で紛失されると、本当に送ったのか?どこに送ったんだ?と聞かれる)

・診断書送付後

特にやることはありません。お疲れ様でした。まずはゆっくり休みましょう。

会社から来る電話は人事からの事務連絡だけになると思われます。担当部署からの電話は嫌なら出なくて良いです。

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