働く者たちも競争。邪魔者ははじき出す。

・若手の厳しい競争環境

・雑務を押し付ける先輩

・使える人だけ残して、効率性を求めてしまう

会社に入ったのは良いものの、聴いた話と違って出世競争が厳しい。

自分のやめた会社がそうでした。

人事制度の変更があるのは仕方ありませんが、入社前の状況と入社後の状況が大きく変わることもあります。

今でも年々と出世が難しくなっている状況があり、仕事ができないのに自分より3個年次が違うだけで出世している人がたくさんいました。

激化する出世競争のもとでは、いかに自分の仕事を効率的に進めるかが重要です。

そのためには仕事が遅い人には仕事をパスしませんし、他部署の新人には仕事を任せません。

・若手の厳しい競争環境

昔と違って同期全員が一緒のタイミングで昇進することは少なくなりました。

少ないだけでなく、大半が出世できない状況に変わってきました。

能力はあるが、上が詰まっているため出世できないのです。

自分のやめた会社でもこれは顕著でした。

入社前は「同期全員が30歳で出世」と聴いていました。

その後、入社3年後には「同期の8〜9割が30歳で出世」へ変わりました。

入社7年後、実際に30歳になったタイミングでは「同期の15%が出世、60%は来年、25%は再来年の出世予定」とのことです。

入社前に聞いた人事部の話とは全く異なった結果となりました。

もちろん、人事制度の変更があれば仕方ありません。しかし、この会社では明確な人事制度の変更はありません。

ただ、「上のポストが埋まってしまった」という理由で若手の出世が止まっています。

そもそも上のポストを計算しておくべきですが、おそらくこのあたりの計算を甘く行っていたのだと思われます。

・雑務を押し付ける先輩

出世が厳しいとわかっても若手としては諦めきれません。

受験で勝ち、就職活動で勝ってきた新人が20代で勝負を諦めるわけにはいけません。

厳しいとわかりながらも出世を目指す道を選びます。

具体的には仕事を効率的に進めるために、少しでも使えないと思う人には仕事を任せなくなります。

仕事でミスが多い新入社員には当然難しい仕事を振りませんし、教えることも渋ります。

また、いわゆる働かないおじさんに対しても大事な仕事を振ることはありません

逆に単純作業はこういう人たちに依頼するときがあります。

ファイリングやリスト作成、郵送作業など時間のかかるものは他人に社内委託したいのです。

自分の仕事を最大効率で行うためにはどうするか?

新入社員からすると雑務ばかり押し付けて仕事を教えてくれない人なのであまり仲良くしたくありません。

が、自分の効率を優先する人は「雑務も大事だ!」とポジショントークをしてくることもあるため注意が必要です。

・使える人だけ残して効率を優先する

自分の出世を目標として掲げる人は仕事ができる人と仲良くなろうとする傾向があります。

自分自身の出世のためには特定の人と協力して仕事を進めるのが効率的だからです。

昔はデキない新入社員だったのに突然成長してデキるようになった新入社員がいたとしましょう。

自分の出世を目標と掲げる人は、仕事ができると近づいてきます。

そして「最初から目をつけていた」など、ポジショントークをしてきます。

後輩からすると嬉しくなって鵜呑みにしがちですが、仕事のデキだけで人間関係を決める人と仲良くするのはオススメしません。

自分が異動になって別の仕事をすると連絡もしてこなくなるため、良い気分はしないでしょう。

また、こういう出世をしたい人がたくさんいる職場では仕事がデキない人にとって厳しい環境になります。

上記の通り、雑務しか任せてくれないにも関わらず仕事の成果を期待する人が多いからです。

徐々に任せてくれるようなら良いのですが、教えるのが嫌なので任せないのです。

こうして、仕事のできる人を残し、デキない人の居場所をどんどん追いやっていく職場へと変わっていくのです。

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